2024年の紅白歌合戦で白組のトップバッターとして登場し、その優しく力強い歌声に心を動かされた方も多いのではないでしょうか。今日の芸能ニュースで結婚を発表しましたが、そんな話題のシンガーソングライター「こっちのけんと」さんについて、音楽だけではない「人となり」や、ご家族とのあたたかい関係に注目してみたいと思います。
- 本名・プロフィールとその歩み
- 「こっちのけんと」名前の由来
- 病と共に、音楽と共に生きる
- あの人気俳優・菅田将暉さんの弟!
- 人柄がにじむ「こっちのけんとワールド」
- 知らなかった人のための「こっちのけんと」おすすめ楽曲リスト
- 心が疲れたときに聴きたい人
本名・プロフィールとその歩み
こっちのけんとさんの本名は「菅生健人(すごう けんと)」さん。1996年6月13日生まれ、大阪府箕面市出身です。音楽活動を本格化させたのは大学時代、駒澤大学のアカペラサークルで全国大会連覇を達成した実力派。卒業後は“1人アカペラ”と言う独自のスタイルで注目され、2022年「Tiny」でソロデビュー。
その後リリースされた「死ぬな!」や「はいよろこんで」は、SNSやYouTubeで大反響を呼び、特に若い世代を中心に心の叫びを代弁してくれる存在として支持を集めました。
「こっちのけんと」名前の由来
※ご本人談
病と共に、音楽と共に生きる
こっちのけんとさんは、躁うつ病(双極性障害)を患っている事を公表しています。病と向き合いながらも、その繊細な心の葛藤をそのまま楽曲に昇華。例えば「死ぬな!」は「生きる事の苦しさも正直に叫ぶ事が誰かの救いになる」と言う、強い信念が込められています。
彼の音楽には、ポジティブに振り切れずとも「それでも生きよう」と言う優しい決意が感じられます。自身の弱さを隠さない姿勢が、多くの人の共感を呼ぶのでしょう。
あの人気俳優・菅田将暉さんの弟!
ご存知の方もいるかも知れませんが、こっちのけんとさんのお兄さんは、俳優でアーティストとしても活躍する菅田将暉さん(本名:菅生大将さん)。そして末っ子には俳優・モデルとして活動中の菅生新樹(すごう あらき)さんも。
三兄弟は非常に仲が良く、特に健人さんと将暉さんのエピソードは微笑ましいものばかり。あるインタビューでは、将暉さんが「兄として弟たちを誇りに思うし、健人の曲は本当にすごい」と語っており、芸能界と言う厳しい世界にいながらも、家族の温かさをしっかりと保っている事が伝わって来ます。
また、健人さんが楽曲制作でスランプに陥った時には、将暉さんが励ましの言葉を送り続けていたと言うエピソードも。兄弟と言うより、同志のような信頼関係が垣間見えます。
人柄がにじむ「こっちのけんとワールド」
健人さんのSNSやYouTubeでは、飾らない日常やちょっとした心の呟きが投稿されています。その内容には、他人への思いやりや、自身の感情に誠実に向き合う姿勢が滲み出ており、「この人の言葉には嘘がない」と感じさせられます。
2025年には結婚も発表。私生活も一歩ずつ安定へと向かっている様子に、多くのファンが祝福の声を寄せました。表舞台だけでなく「人として」も魅力的な方です。
知らなかった人のための「こっちのけんと」おすすめ楽曲リスト
【死ぬな!】
「生きづらさ」に寄り添いながらも、「死ぬな!」と真っ直ぐに語りかけてくれる1曲。歌詞には本人のうつ経験が反映されており、涙が出ると言う人も多い楽曲です。SNSでも大きな共感を呼びました。
【はいよろこんで】
2024年に大ヒット。働く人、頑張る人すべてに捧げたい応援ソング。「はいよろこんで!」と言う言葉に込めた優しさと健気さが胸に響きます。紅白歌合戦での歌唱も話題になりました。
【Tiny】
こっちのけんとさんのデビュー作。1人アカペラで構成されており、音楽へのこだわりと柔らかい声が印象的。「Tinyな君でいいんだよ」と歌うそのフレーズがとても優しい。
【Time lapse (feat. Yella.E)」(blackboard version)】
韓国人歌手のBeatpella HouseのYella.Eさんとコラボした曲。心に沁みるメロディーラインです。
心が疲れたときに聴きたい人
こっちのけんとさんは派手さはないけれど、心の深いところに寄り添ってくれるような音楽を届けてくれる存在です。
家族との支え合い、自身の苦しみとの向き合い方、そしてそれを音楽と言う形で世界に放つ勇気・・・そのすべてが今の彼を作っています。
ぜひ一度、「死ぬな!」や「はいよろこんで」、最新作「Time lapse」などを聴いてみて下さい。「自分は1人じゃない」と思わせてくれる、そんな温かさがきっと見つかるはずです。