買い物はネットで済ませるのが当たり前になった昨今。玄関先まで荷物を届けてくれる宅配サービスは、私達の生活に欠かせない存在です。
ところが最近「置き配は無料、対面での受け取りは追加料金がかかるかも知れない」と言うニュースが話題に。これは一体どう言う事なのでしょうか?
今回はその背景や今後の変化、私達が出来る対策について調べてみました。
- なぜ「受け取り」が有料に?
- 2024年問題とは?
- 実際に始まっている!対面配達が有料の例
- 今後どうなる?宅配の未来予測
- 私たちの暮らしへの影響と備え方
- 「便利」の裏側にある現場の声も知っておこう
- まとめ
なぜ「受け取り」が有料に?
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日本の物流業界では現在「再配達」が大きな負担になっている。
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特にドライバーの労働時間制限が強化された「2024年問題」により、人手不足と効率化が課題に。
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対面での配達には時間・手間・人件費がかかるため、コストを反映させる動きが出て来た。
2024年問題とは?
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一般企業にはすでに適用されていましたが、物流業界(運送業)は猶予期間があり、2024年4月から本格的に適用される事になりました。
何が変わる?
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トラックドライバーの年間時間外労働(残業)上限が960時間までに制限されました。
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これまでより働ける時間が短くなるため「運べる荷物の量が減る(=輸送能力が低下する)」事が懸念されています。
どんな問題が起きる?
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荷物が予定どおり届かなくなる可能性
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配送料金の値上げ
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再配達の削減要請(=置き配推奨)
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物流の担い手不足(若手ドライバーが増えない)
実際に始まっている!対面配達が有料の例
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楽天グループでは一部商品で「置き配無料・手渡し配達110円〜」の試験運用を開始。
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アマゾンや佐川急便も置き配をデフォルトに設定するなど、業界全体に広がる流れ。
今後どうなる?宅配の未来予測
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一般的な配送でも「置き配が基本」になる可能性が高い。
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対面での時間指定や再配達は「オプション扱い(有料)」に。
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住環境に応じた対策が必要に(マンションか戸建てか、家族の在宅状況など)。
私たちの暮らしへの影響と備え方
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追加料金は小さくても積み重なると家計に影響。
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留守がちな家庭では特に置き配対応が急務に。
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宅配ボックスの設置、防犯カメラの導入、簡易置き配バッグの利用も一つの方法。
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トラブル対策として、配送業者アプリの通知機能も活用したい。
「便利」の裏側にある現場の声も知っておこう
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宅配業者は日々、時間に追われて過酷な労働をしている。
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再配達は全体の1割程度でも、現場には大きな負担。
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私達のちょっとした協力が、持続可能なサービスに繋がる。
まとめ
置き配の普及は、私達にとっても物流業界にとっても“時代の流れ”と言えます。
けれど「受け取り=有料」と聞くと、つい不便に感じてしまうもの。
だからこそ今のうちに出来る事を準備し、安心・安全でスマートな宅配の受け取り方を見つける事が、必要とされているのかも知れませんね。
これからも“変わりゆく暮らし”に寄り添って、対応も変えて行くしかないですね。